ディズニーランドのホーンテッドマンションって、乗るたびに
「あれ、どうなってるんだろう?」
って気になる仕掛けがたくさんありますよね。
「壁が本当に伸びてるの?」
「舞踏室の幽霊はどうやって動いてるの?」
と思ったことがある人も多いはずです。
この記事では、ホーンテッドマンションで使われている演出技術の仕組みを、順番に紹介していきます。
幽霊屋敷に隠された仕掛けの正体
ファンタジーランドに建つ西洋風の屋敷、それが「ホーンテッドマンション」です。
ゲストはドゥームバギーに乗り込み、ゴーストホストの案内で館内を進んでいきます。
進むにつれて次々と奇妙な現象が起こり、幽霊たちの存在感を肌で感じられます。
そんな不思議な演出の裏側を、ひとつずつ見ていきましょう。
【ホーンテッドマンションで見られる代表的な演出】
1.老化していく肖像画
2.上方へ伸びる部屋
3.天井に現れる吊り首の幽霊
4.視線が追いかけてくる絵画の廊下
5.見る人を追う胸像
6.永遠に続くような廊下
7.水晶球に映し出される女性
8.舞踏会で踊る幽霊たち
9.バギーに同乗するヒッチハイカー幽霊
これら9つの仕掛けを、アトラクションの進行順に紹介していきます。
経年変化する不気味な絵画
屋敷の入口でまず目に入るのが、館の主が描かれた肖像画です。
ただの飾りかと思いきや、観察していると青年だった姿が少しずつ老いていき、やがて骸骨へと変わっていきます。
これを可能にしているのが、「ディゾルヴィング・ヴューズ」と呼ばれる投影技術です。
複数のレンズを持つ特殊なプロジェクターで、画像を重ね合わせながら映し出す仕組みです。
片方の光量をゆっくり下げながら、もう片方を上げることで、絵が自然に変化しているように見えます。
ホーンテッドマンションでは青年から中年、老年、やせ細った老人、骸骨へと、変化が13段階に分けられています。
13という数字に、不吉な意味を込めているのかもしれません。
上下に伸びる部屋の演出トリック
次に進むのが「ストレッチングルーム」と呼ばれる部屋です。
4枚の絵画が飾られていますが、最初は上半分しか見えていません。
部屋が上に伸びるにつれて隠れていた下半分が現れ、なんとも奇妙な姿が描かれていることがわかります。
実際には部屋全体が上方向へ伸びる構造で、絵はポスターのように巻かれて隠されているんです。
上下の額縁は本物ですが、左右は描かれたトリックアートになっていて、違和感なく見えるように工夫されています。
暗闇に浮かぶ吊り首の幻影
壁画が伸びていくのを眺めていると、突然部屋全体が暗転します。
そして天井に絞首刑になった死体が現れ、すぐに光とともに消えてしまいます。
この演出のカギは、天井に設置された「紗幕(しゃまく)」という特殊な幕です。
紗幕は光が当たると透けて、光が消えると不透明になる性質を持っています。
部屋が明るい間は幕が目立たず、その上に吊るされた死体の模型も隠れた状態です。
光が消えると死体側が照らされ、幕が透けることで死体が突然現れたように見える、という仕組みです。
再び光が戻ると幕が映り込んで、死体は見えなくなる。
シンプルだけど、かなり効果的な仕掛けですよね。
視線が追いかけてくる絵の廊下
ドゥームバギーに乗り込み、長い廊下を進んでいくと、絵画の中の人物の目がずっとこちらを追いかけてくるように感じます。
これは人間の錯覚を利用した仕掛けです。
絵の目の部分はわずかに凹ませて描かれていて、そのくぼみに瞳が描かれています。
そのため、どの角度から見ても、常に目が合っているような錯覚が生まれるんです。
廊下を進む間ずっと見られているような感覚、あれはちゃんと計算されたものだったんですね。
見る者を追いかける胸像の怪異
絵画の廊下を抜けると図書室に入り、8体の胸像が並んでいます。
どこを歩いても胸像の視線がついてくる感じがして、少し背筋が寒くなりますよね。
仕組みは絵画と同じで、錯覚を利用しています。
胸像は通常と逆の凹凸で作られていて、特殊な照明と組み合わさることで本当に動いているように見えます。
ちなみにこの胸像、それぞれ名前があります。
・エドガー・アラン
・エリザベス・バレット
・アルフレッド・ロード
・ヘンリー・ワッズウォース
有名な文学者をもじった名前になっていて、こういうさりげない遊び心がディズニーらしいですよね。
尽きることのない幻想的な廊下
さらに進むと、どこまでも続くように見える廊下が現れます。
これは「対面鏡」を使った演出です。
ただし、普通の鏡ではゲスト自身が映ってしまうので、鏡を遠くに配置してゲストが映り込まない角度で設置する工夫がされています。
そのひと工夫で、無限に続くような不思議な空間が生まれているんです。
水晶球に囚われた女の霊
中盤に進むと、水晶球の中に女性の顔が浮かび上がり、こちらに語りかけてきます。
この仕掛けはプロジェクションマッピングに近い技術を使っています。
水晶球の中には顔のないマネキンが入っていて、そこに目や口の映像を投影することで、本当に話しているように見えるんです。
この女性は降霊術師「マダム・レオタ」と呼ばれ、ホーンテッドマンションのストーリーでも重要な存在です。
設定では館の主を呪い殺そうとしたものの、主が自ら命を絶ったために呪いが反転し、彼女自身が水晶球に閉じ込められたとされています。
幽霊屋敷の中でも特に印象に残るキャラクターで、グッズにもよく登場していますよね。
広間で舞う幽霊たちの舞踏会
大広間では、透き通った幽霊たちが踊ったり決闘したりしている姿が見えます。
ホーンテッドマンションの中でも特に迫力があるシーンのひとつで、初めて見たときは本当に驚きますよね。
この幽霊たちは「ペッパーズ・ゴースト」という古典的な視覚トリックで作り出されています。
ガラスに照明を反射させることで、幽霊のような映像を浮かび上がらせる仕組みで、ドゥームバギーと舞踏会の間には大きなガラス板があります。
その奥で実際に動く人形が照らされていて、ガラスに反射した映像がまるでその場にいるように見えるわけです。
ちなみにこのトリックは「プーさんのハニーハント」にも応用されていて、ディズニーが長年愛用している演出技術のひとつです。
舞踏している幽霊たちは、マダム・レオタの怒りによって永遠に踊り続けるよう呪われている、という設定も面白いですよね。
ライドに乗り込むヒッチハイク幽霊
終盤で登場するのが、3人のヒッチハイカー幽霊です。
気づくと自分のバギーに乗り込んで、隣に座っているように見えるあの演出、毎回ちょっとドキッとします。
ここでも「ペッパーズ・ゴースト」が使われています。
ライドの横にあるのは鏡ではなくガラス板で、その向こうに幽霊の人形が配置されています。
青白い照明を当てることでその姿がゲストの隣に映り込み、本当に同乗してきたように見える仕組みです。
3人の幽霊にはそれぞれ、
「ガス・グレイシー」
「エズラ・ドビンズ」
「フィニアス・クイーグ」
という名前もちゃんとあって、アトラクションの締めくくりにふさわしい強烈な印象を残してくれます。
まとめ:仕掛けを知ることで深まる感動
今回はホーンテッドマンションに隠された、9つの仕掛けを順番に見てきました。
「裏側を知ったら驚けなくなりそう」
と思う人もいるかもしれませんが、実際はその逆で、仕組みを知ってから乗るとさらに楽しくなります。
「あ、今ここがペッパーズ・ゴーストだ」
「紗幕が見えた!」
なんて発見があって、何度乗っても飽きないんですよね。
次にホーンテッドマンションに乗るときは、幽霊たちの裏にある技術にも注目してみてください。
きっと新しい楽しみ方が見つかりますよ。

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