ディズニーランドやディズニーシーで、キャストから突然「調査カード」を渡された経験はありませんか?
このカードは、限られたゲストだけが受け取ることができる、特別なものです。
見た目はシンプルですが、実はパークの運営に欠かせない重要な役割を持っています。
この記事では、調査カードの仕組みや選ばれる確率、渡される基準、返却時の注意点までを分かりやすく解説します。
ディズニー調査カードの役割と目的
東京ディズニーリゾートでは、アトラクションの列に並んでいるときに「調査カード」を手渡されることがあります。
これは、ゲストが快適に過ごせるように、運営側が混雑の実態を正確に把握するために行っている調査の一環です。
このカードを通して得られたデータは、待ち時間の表示や運営調整に活用されています。
リアルな待ち時間を正確に記録
アトラクションの待ち時間は、アプリや園内モニターで確認できますが、実際の時間とズレることがあります。
そのズレをなくし、表示時間の精度を上げるために使用されているのが、調査カードです。
ゲストが列に並んでから、実際に乗るまでの時間を正確に測定。
システム上のデータと照らし合わせることで、よりリアルな待ち時間を表示できるようにしています。
カードは乗り場でスタッフへ返却
調査カードは、アトラクションの入り口付近でキャストから渡されます。
カードにはバーコードと時刻が印字されており、受け取ったゲストは何も操作しません。
乗り場に到着した時に、キャストへ返すだけで完了します。
例えば「タワー・オブ・テラー」でカードを受け取った場合、約90分並んだ後に乗り場で返却します。
その間、カードは複数のポイントで読み取られ、滞在時間としてシステムに記録されます。
この調査はアトラクションだけでなく、レストランなどの施設でも行われることがあります。
調査カードは、ゲストが快適に過ごせる環境を整えるための、大切なデータ収集ツールなのです。
調査カードを受け取る確率は極少
この調査カードを受け取る機会は非常に限られており、体験できるのは全ゲストの中でもごく一部です。
配布の割合は1%未満とも言われており、手に入れた人にとっては貴重な体験となります。
そのため、カードを渡された時は、ちょっとした特別感を味わえるでしょう。
配布対象に明確な基準は存在しない
調査カードを受け取るゲストに、特別な条件があるわけではありません。
ただし、キャストが「協力してもらえそう」と感じた相手を選ぶことが多いようです。
たとえば、キャストに笑顔で話しかけたり、楽しそうに過ごしていたりする人は、選ばれやすい傾向があります。
実際にソアリンの列で、短い会話を交わした後にカードを受け取った人や、家族で仲良く並んでいたゲストが選ばれたという報告もあります。
また、SNSでは「3回連続で調査カードを受け取った」という投稿もあり、親しみやすい雰囲気の人が目に留まりやすいのかもしれません。
つまり、条件は明確ではなくても、キャストとの自然なコミュニケーションが、選ばれるきっかけになるようです。
調査協力しても報酬や特典はなし
調査カードに協力しても、景品やお礼がもらえるわけではありません。
この仕組みは、データを収集して運営を改善するためのもので、報酬制度はありません。
とはいえ、パークの運営に関わる一端を担えるという、特別な体験ができるのは魅力です。
実際にカードを受け取った人の中には、返却時にキャストから感謝の言葉をもらい、うれしかったという声もあります。
調査カードは単なる紙ではなく、ゲストとキャストの間にちょっとしたつながりを生む、体験ツールといえるでしょう。
カード返却は決められた場所で行う
調査カードは、アトラクションやレストランなど、それぞれ決められた場所で返却する必要があります。
アトラクションでは乗り場、レストランでは料理の受け取りカウンターや、会計時に渡すのが基本です。
カードにはバーコードが付いており、列の最後尾で最初にスキャンされたあと、ゲストが指定の返却ポイントでカードを返すことで、待ち時間の計測データが記録されます。
この仕組みにより、アプリや園内掲示板に表示される待機時間が、より正確なものになるのです。
データ反映のため返却は必須
カードを返すタイミングはとても大切で、キャストの案内に従い、指示された場所で返却することでデータ収集が完了します。
もし、返却を忘れてしまうと、正確な情報が得られなくなり、待ち時間表示の精度にも影響が出る可能性があります。
たとえば、「スペース・マウンテン」でカードを受け取った場合は、乗り場に着いた時点でキャストにカードを渡します。
その際にバーコードがスキャンされ、ゲストが並んでいた実際の時間がシステム上に記録されます。
レストランの場合は料理を受け取る時や、会計の際に返却する形が一般的です。
アトラクションや飲食施設など、カードをもらった場所ごとに返却ポイントが決まっているため、必ずその場でキャストに手渡すことが大切です。
返却を忘れたら近くのスタッフへ
万が一、調査カードの返却を忘れてしまっても、心配はいりません。
その場で近くにいるキャストへ伝えれば、きちんと対応してもらえます。
調査カードは待ち時間を正確に把握するためのもので、返却が行われない場合はデータが無効として処理されます。
しかし、パーク内ではそうした事態に備えて対応体制が整っているため、慌てる必要はありません。
たとえば、アトラクションの入り口でカードを受け取り、出口で返すよう案内されたのに、うっかり持ち歩いてしまった場合でも大丈夫です。
気づいた時点で最寄りのキャストに声をかければ、そのまま返却できます。
アトラクションへ戻る必要はなく、園内のどのキャストでも受け取ってくれます。
つまり、返却を忘れてもすぐに行動すれば、問題なく処理してもらえる仕組みになっているのです。
色別カードで異なる調査を実施
調査カードには赤、青、黄、白など、複数の色があります。
これらの色は、調査対象や目的によって分けられており、データ整理や識別をしやすくするためと考えられます。
たとえば、アトラクションごとやエリアごとにカードの色を変えることで、収集データをより効率的に管理できます。
ただし、公式から色の意味について、詳しい説明は出されていません。
一部では、赤いカードはディズニー・プレミアアクセス(DPA)に関係しているのでは?という噂もありますが、確認された事実はありません。
DPAは有料の優先入場制度で、調査カードがその利用実態を把握する目的で、使われているのではないか?という推測があります。
しかし、現時点ではカードの色とDPAに、直接的な関係があるという確証は得られていません。
このように、カードの色分けには何らかの意図があると考えられますが、詳細は公表されておらず、推測の域を出ないのが実情です。
まとめ
ディズニーの調査カードは、パークの運営を支える大切なデータ収集ツールです。
しかし、中にはメルカリなどのフリマアプリで、販売されていることもあります。
ただし、調査カードはキャストに返却することが決まりであり、持ち帰りや転売は規約違反です。
紙製のため複製も容易で、コレクション価値はほとんどありません。
そのうえ、フリマアプリに出品しても削除されたり、購入者が現れなかったりするケースが多く、販売するメリットはありません。
また、調査カードを売買する行為は、ディズニーの運営を妨げるだけでなく、他のファンからも批判を受けやすい行為とされています。
SNSでは「転売はあり得ない」「ルール違反では?」といった声も見られ、実際に出品者が警告を受けた事例もあります。
調査カードは、ゲストの協力によって成り立つ運営の一部です。
そのため、持ち帰ったり販売したりするのではなく、受け取ったら必ず指定の場所で返却しましょう。
そうすることで、パークの正確な運営データに貢献でき、他のゲストが快適に過ごせる環境づくりにもつながります。

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