郡山市の夏を代表する「あさか野夏まつり花火大会」は、毎年地域の人々に親しまれている恒例の花火イベントです。
打ち上げ場所は郡山カルチャーパーク周辺の田園地帯で、建物が少ないため視界がひらけており、広い範囲から美しい花火を堪能できるのが魅力です。
とはいえ、メイン会場は例年多くの来場者で賑わい、混雑や場所取りに悩まされる場面も少なくありません。
そこで本記事では、花火の魅力をしっかり楽しみつつも、できるだけ混雑を避けて落ち着いて観覧できる「穴場スポット」を厳選してご紹介します。
静かな場所でゆっくり眺めたい方、車で行ける場所を探している方、友人や家族とピクニック気分で楽しみたい方に向けて、観覧スタイル別におすすめの場所をまとめました。
第54回あさか野夏まつり花火大会の基本情報と見どころ
2025年8月14日(木)19時30分より、「第54回あさか野夏まつり花火大会」が福島県郡山市で開催されます。
会場となるのは「AGCエレクトロニクス郡山カルチャーパーク」。
毎年8月14日に行われる郡山の一大イベントとして、多くの人々が楽しみにしている恒例行事です。
当日は、直径の大きな尺玉をはじめ、カラフルで華やかなスターマイン、さらには音楽と連動した花火など、約7,000発が郡山の夜空を鮮やかに染め上げます。
周囲に高い建物がほとんどない田園地帯での打ち上げのため、どの方向からでも美しい花火を広範囲に楽しめるのが、この大会ならではの特徴です。
観覧会場では、花火だけでなくたくさんの露店が立ち並び、夏まつりらしいにぎやかな雰囲気も味わうことができます。
毎年さまざまな演出が施されるあさか野の花火は、緑に囲まれた夜空に大輪の花を咲かせ、多くの観客を魅了しています。
あさか野花火はココから見える!
麓山公園:高台の静けさで夜景と花火を堪能
郡山駅から車で約15分の場所にある麓山(はやま)公園は、高台に位置する自然豊かな公園です。
街の喧騒を離れた静かな空間で、市街地の夜景とともに花火を遠くから眺めることができます。
特にカメラ愛好家にとっては、夜景と花火を一緒に撮影できる人気の撮影スポットとして知られています。
公園周辺は坂道が多いためアクセスにやや時間がかかりますが、その分訪れる人も少なめで、落ち着いた雰囲気の中で観覧が可能です。
撮影を楽しみたい方は、望遠レンズや三脚を持参しつつ、周囲に配慮したマナーを守って楽しんでください。
また、駐車スペースは限られているため、早めの到着か、近くのコインパーキングを利用するのが安心です。
なりた温泉周辺:温泉とともに味わう贅沢なひととき
郡山カルチャーパークから少し離れた高台にある「なりた温泉」は、花火観賞の穴場として知られています。
会場からおよそ1kmの距離があるものの、高台のため遠くからでも花火の姿をしっかりと見ることができます。
特に温泉で心身を癒したあとに、浴衣姿でのんびりと花火を楽しむ時間は、大人ならではの贅沢な体験です。
混雑を避けたいカップルやご年配の方にも、人気のスポットとなっています。
なお、有料の屋外観覧席も設けられていますが、2025年分はすでに完売済みです。
また、施設の駐車場は利用者のみ無料で使えるスペースがあり、それ以外の方は1,000円で利用可能ですが、台数には限りがありますのでご注意ください。
笹原川の桜並木:川沿いで静かに楽しむ癒しのひととき
打ち上げ場所から東へ少し離れた「笹原川ふれあい色彩桜」は、全長4kmにも及ぶ川沿いの散歩道です。
視界を遮る建物が少ないため、川辺からは花火の打ち上がる様子を穏やかに楽しむことができます。
歩きながら眺めるスタイルが人気で、カップルや散歩がてら観覧したい方におすすめのスポットです。
ベンチでゆっくり座って観賞することもでき、夜風にあたりながら過ごす静かな時間は格別です。
ただし、街灯が少なく足元が暗くなるため、懐中電灯やスマホのライトがあると安心です。
なお、近隣施設「安積総合学習センター」などへの無断駐車は厳禁となっていますので、必ずルールを守ってください。
郡山南インター周辺の高台:車でも行ける静かなビュースポット
郡山南インターチェンジ付近には、住宅街や小さな公園が点在する高台エリアがあります。
ここからは、打ち上げ場所を遠くに望むかたちで、花火をワイドに見渡すことができます。
打ち上げ会場からは少し距離がありますが、車でのアクセスがしやすく、渋滞を避けたい方にとっては理想的な場所です。
ただし、住宅街に位置しているため、エンジン音や話し声、アイドリングなどには十分配慮が必要です。
大きな音を立てずに静かに観覧すれば、地元の人たちの間で「穴場」として重宝されている場所で、ゆったりと花火を楽しむことができます。
安積永盛駅北側の跨線橋:駅チカで気軽に観覧できる好立地
電車でのアクセスが便利な場所を探している方には、安積永盛駅の北側にある跨線橋付近がおすすめです。
駅から徒歩圏内にありながら、建物に視界を遮られることが少なく、花火全体を遠くからしっかり見渡すことができます。
会場からはやや距離があるものの、混雑は比較的控えめで、ゆっくりと花火を観賞したい方にぴったりです。
特に、終了後にすぐ駅へ向かえるため、帰り道の混雑を避けたい人にとっては安心感があります。
「短時間でも花火を楽しみたい」「公共交通機関で気軽に行きたい」という方にとって、効率のよい観覧スポットといえるでしょう。
安積スポーツ広場周辺:家族でゆったり過ごせる無料観覧エリア
郡山カルチャーパークの南側にある安積スポーツ広場は、広大な敷地を活かしてのびのびと花火を楽しめる観覧スポットです。
混雑を避けたい方や、小さなお子様連れのご家族に特におすすめのエリアです。
高台ではないため、花火は遠くに見える形にはなりますが、周囲に高い建物が少なく、しっかり上部まで見通せます。
芝生の上にレジャーシートを広げ、寝転びながらの観覧は、まるで屋外シアターのような特別感があります。
施設には無料駐車場も用意されていますが、台数に限りがあり、施設自体も18時で閉館するため、早めの到着がポイントです。
郡山カルチャーパーク周辺:打ち上げの中心で臨場感を味わう
花火の打ち上げ場所である郡山カルチャーパーク周辺は、圧倒的な迫力を楽しめるメインの観覧エリアです。
周囲には視界を遮る建物がほとんどなく、開けた田園風景の中で花火が頭上に打ち上がる様子を間近に体験できます。
会場内には第4・第5駐車場があり、そこには無料の観覧スペースも設けられているため、地元リピーターからも親しまれているスポットです。
また、観覧車やサイクル広場、芝生広場など、子ども連れにもやさしい施設が整っており、花火開始前に楽しむことも可能です。
観覧車からの眺望も見事ですが、花火当日は18時で閉園となるため、早めの行動が必要です。
人出が非常に多くなるため、ゆっくり場所を確保したい方は、なるべく早めの来場を心がけてください。
日大東北高校周辺の農道:地元でひっそり親しまれる穴場
日大東北高校の周辺に広がる田園地帯は、地元の人たちに密かに知られている花火観覧の穴場です。
視界をさえぎる建物が少なく、開けた空間から花火をきれいに見上げることができます。
この地域は街灯が少なく夜は足元が暗くなるため、懐中電灯などの照明器具を持参するのが安全です。
人の少ない静かな場所で、落ち着いて観覧したい方や、写真撮影を目的とする方にとっては理想的な環境です。
ただし、農道沿いには駐車ができないため、徒歩でのアクセスを前提とし、私有地への立ち入りは絶対に避けましょう。
開成山公園:レジャー気分で花火を楽しめる憩いの公園
2024年にリニューアルされた開成山公園は、広々とした芝生エリアが魅力の観覧スポットです。
カルチャーパークから車で約10分の距離にあり、混雑を避けながらゆっくりと花火を楽しむことができます。
芝生にシートを敷いて寝転がったり、食べ物を持ち込んでピクニック感覚で楽しんだりと、ファミリーやグループに人気の観覧スタイルが可能です。
園内にはトイレや売店もあるため、利便性も高く安心して過ごせます(※営業時間は事前に確認しておくと安心です)。
夜になると園内が暗くなるため、足元を照らせるライトなどを持参しておくとより安全に楽しめます。
まとめ:ルールとマナーを守って、花火を心ゆくまで楽しもう
あさか野夏まつり花火大会は、郡山カルチャーパークを中心に、周辺の田園風景や高台、公園など多彩な場所から観覧できる魅力的なイベントです。
打ち上げ数約7,000発の花火は、視界を妨げるものが少ない開放的な地形のおかげで、広いエリアから楽しむことができます。
特に混雑を避けて楽しみたい方には、なりた温泉や麓山公園、笹原川の桜並木など、静かで景観の良い「穴場スポット」がおすすめです。
駅近やファミリー向け、車でアクセスしやすい場所まで、観覧スタイルに合わせて自分にぴったりのスポットを選べるのも、この大会の魅力です。
ただし、夜間は街灯のないエリアも多いため、懐中電灯やスマートフォンのライトを持参して、安全を確保しておくことが大切です。
また、より快適に観覧するためには、マナーの遵守が欠かせません。
施設の営業時間外に立ち入ったり、許可のない私有地に入る行為はトラブルの元となります。
近隣の学校や温泉施設、住宅街での無断駐車や迷惑行為も避け、地域の方々への配慮を忘れずに行動しましょう。
ごみの持ち帰りや静かな観覧、騒音の抑制など、観覧者一人ひとりの心がけが、美しい花火とともに素晴らしい思い出を作る大切な要素になります。
今年の夏は、ルールを守って快適に、そして心からあさか野の花火を満喫してください。
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