毎年8月に滋賀県大津市で開催される「びわ湖大花火大会」は、関西でも屈指の人気を誇る夏のビッグイベントです。
びわ湖の広々とした湖面を舞台に、約10,000発の花火が夜空を彩り、その迫力と美しさから全国的にも注目を集めています。
ただし、毎年30万人以上の人が訪れるため、メイン会場は非常に混雑。
そこで!
この記事では、
「混雑をできるだけ避けて花火を楽しみたい」
「ゆったりと見られる穴場が知りたい」
という方に向けて、びわ湖大花火大会を快適に楽しめる“穴場鑑賞スポット”を厳選してご紹介します。
地元の方々にも人気の、静かで見晴らしの良い場所を、アクセス方法とあわせて詳しく解説していきます。
びわ湖大花火大会の基本情報【2025年】
滋賀県大津市で開催される「2025びわ湖大花火大会」は、関西を代表する大規模な花火イベントです。
2025年の開催日は8月8日(金)で、打ち上げ時間は19時30分から20時30分までの予定です。
小雨の場合は実施されますが、荒天時には中止になる可能性があります。
今回の花火大会のテーマは「いこうぜ♪滋賀・びわ湖~輝く湖上大花火~」です。
びわ湖の湖面を舞台に、スターマインや3号玉から10号玉まで、約10,000発の花火が打ち上がります。
光と音が織りなす華やかなショーが、観覧者を幻想的な夏の世界へと誘います。
メイン会場は大津港周辺やなぎさ公園など琵琶湖畔で、例年約30万人もの人が訪れる賑やかなエリアです。
アクセスはJR琵琶湖線「大津駅」から徒歩約15分。
または、京阪電車「びわ湖浜大津駅」から徒歩約5分と、公共交通機関の利便性も高くなっています。
湖上での演出ならではの開放感や、水面や山々に反響する音の迫力が魅力で、毎年多くの観客に感動を与えているイベントです。
夏の思い出づくりにぴったりの花火大会として、全国から注目を集めています。
※花火は、大津港から琵琶湖文化館の沖合、およそ450mの地点から打ち上げられます。
琵琶湖花火はここから見える!
おすすめの観覧スポットをご紹介します。
※私有地への無断立ち入りや、施設の営業時間外の利用は控えてください。
※また、近隣住民の迷惑にならないよう、路上駐車は避け、事前にコインパーキング等の確認をお願いします。
尚、びわ湖大花火大会が開催される8日の午後5時頃から、大津港(大津市)周辺の道路では大規模な交通規制が行われます。
大会実行委員会では、通路での混雑や滞留を防ぐため、会場の周囲に高さ約4メートルの目隠しフェンスを設置する方針です。
また、花火の観賞スポットとして知られる「名神高速道路の大津サービスエリア」については、本線の渋滞を防止するため、上下線ともに午後3時から9時まで全面的に閉鎖されます。
さらに、びわ湖上でも安全対策として規制が実施され、午後6時から10時の間は、琵琶湖大橋から近江大橋の範囲内で、水上バイクをはじめとした動力船の航行が禁止されます。
矢橋帰帆島
草津市にある「矢橋帰帆島(やばせきはんとう)」は、静かに花火を鑑賞したい方におすすめの穴場です。
大津港からは約3.5km東に位置し、対岸からの観覧になりますが、遮る建物が少なく、広がりのある景色の中で花火を一望できます。
距離がある分、花火全体を広く見渡すことができ、立体感や奥行きも感じられます。
混雑は少なく、地元の方々を中心に落ち着いた雰囲気で観賞できるスポットです。
芝生エリアが広いため、レジャーシートを使ってのんびり過ごすことができ、家族や友人同士の観賞にも適しています。
無料駐車場がありますが、当日は17時前には満車になる可能性が高いため、早めの到着がおすすめです。
【アクセス】
・車:名神高速「草津田上IC」から約20分
・電車:JR草津駅からタクシーで約15分(またはバスと徒歩の併用)
におの浜
「におの浜」は、メイン観覧エリアである「なぎさ公園」の東端に位置し、大津港からは直線距離で約1kmの場所にあります。
メイン会場の近くにありながら、比較的混雑が少ないのが魅力です。
湖岸に面した開放的な場所からは、びわ湖の湖面を背景に大きく広がる花火を、ほぼ正面の角度で楽しめます。
空と湖が一体となる景色は迫力と美しさを兼ね備え、写真を撮る方にも人気があります。
整備された芝生があるため、レジャーシートを敷いてゆっくり座って鑑賞することができ、家族連れや友人同士にもぴったりです。
花火の臨場感を感じられる立地でありながら、メイン会場ほどの混雑にはならないため、「ほどよい距離感で楽しみたい」という方におすすめです。
【アクセス】
・JR琵琶湖線「膳所駅」から徒歩約10分
・京阪電車「京阪膳所駅」から徒歩約10分
・車で訪れる場合は周辺の有料駐車場を利用(交通規制と満車に注意)
皇子が丘公園
「皇子が丘公園」は、大津市西部の高台にある広々とした公園で、比叡山のふもとに位置します。
大津港からは北西方向に約2.5kmの距離にあり、標高があるため視界が開けており、花火を真正面から見ることができます。
周囲に遮るものが少なく、空に大きく開く花火の瞬間をしっかり捉えられます。
敷地は芝生エリアが多く、家族連れやグループでものびのび過ごすことができ、ピクニック気分での鑑賞にもぴったりです。
最大80台を収容できる駐車場も併設されていますが、当日は混雑が予想されるため早めの到着が推奨されます。
※開館時間は8時40分~21時00分までです。
【アクセス】
・JR湖西線「大津京駅」から徒歩約10分
・京阪電車「皇子山駅」から徒歩約7分
・車:公園内に専用駐車場あり(周辺にコインパーキングも点在)
柳が崎湖畔公園
大津市北部にある「柳が崎湖畔公園」は、びわ湖に面した自然豊かな公園で、花火鑑賞にも適したスポットです。
打ち上げ場所からは約1km北にあり、高い建物などがないため、夜空に咲く花火をしっかりと見渡せます。
スターマインなど大きな花火の全体像を遠くから楽しめるのが魅力で、水面に映る光とのコントラストも幻想的です。
敷地が広く人が分散しやすいため、混雑も控えめで落ち着いた雰囲気が保たれています。
レジャーシートを広げて静かに観賞できるため、カップルや年配の方、1人での観覧にも向いています。
【アクセス】
・JR湖西線「大津京駅」から徒歩約15分
・京阪電車「近江神宮前駅」から徒歩約15分
・車の場合:近隣にコインパーキングあり(早めの到着が安心)
野洲川河川敷公園の周辺
野洲市にある「野洲川河川敷公園」の周辺は、びわ湖大花火大会を対岸から静かに楽しみたい方におすすめの場所です。
大津港からは約11km離れた北東方向に位置しており、観覧距離は遠めではありますが、その分混雑のないゆったりした時間を過ごせます。
広大な芝生と河川敷が広がる開放的な環境で、アウトドア感覚でレジャーシートやチェアを広げて花火を鑑賞できます。
市街地の雑踏を離れて、家族や小さなお子様連れでも安心して過ごせる点が魅力です。
遠くから望むスタイルなので音の迫力は控えめですが、びわ湖越しに花火の全景を楽しむことができ、水面に映る光景も非常に美しいです。
【アクセス】
・JR「野洲駅」から車で約20分
・公園内の駐車場は、通常16時45分、夏季は19時15分に閉鎖されます(事前の確認を推奨)
比叡山の山頂展望台
「比叡山山頂展望台」は、比叡山ドライブウェイを登った先にある、隠れた花火鑑賞スポットです。
大津市街地とびわ湖を眼下に望むこの展望エリアでは、花火を上から見下ろすという特別な体験ができます。
大津港からの直線距離は約6kmとやや離れていますが、広がりのある風景とともに楽しむ花火は、遠景ならではの美しさを感じられます。
湖面に反射する花火の光も非常に美しく、写真映えするスポットとしても人気があります。
有料道路を利用して向かう必要があるため、来場者が分散しやすく、人混みも比較的控えめです。
ただし、道中にある「夢見が丘展望台」などは穴場として既に有名で、16時台には駐車場が満車になることもあります。
ゆったり観賞したい方は、さらに山頂まで登ることをおすすめします。
【アクセス】
・車:比叡山ドライブウェイ経由で田の谷峠ゲートから山頂へ(通行料金が必要)
・電車:京阪「坂本比叡山口駅」下車 → 比叡山ケーブル・ロープウェイを利用(所要約30分)
湖岸緑地 北山田
守山市にある「湖岸緑地 北山田」は、びわ湖沿いに広がる静かな緑地で、地元の人々にも親しまれている穴場スポットです。
大津港からは約4km北東方向に位置しており、対岸から落ち着いた雰囲気で花火を眺めることができます。
園内は広く、ベンチや木陰があるため、のんびり座って過ごすことができるほか、トイレや自動販売機も整備されています。
バーベキューも可能なエリアがあり、レジャーとあわせて花火を楽しむのにも向いています。
びわ湖の対岸から、浜大津の夜景と空に打ち上がる花火を眺める構図は、俯瞰的で美しく、景観を重視したい方にはぴったりの場所です。
混雑が少なく、家族連れや友人同士、静かに過ごしたい方にとって理想的な鑑賞スポットといえるでしょう。
【アクセス】
・JR守山駅または栗東駅から車で約15~20分
・周辺に無料駐車場あり(台数に限りがあるため早めの到着が安心)
大会当日はどれぐらい混み合うのか?
びわ湖大花火大会は、毎年30万人以上が訪れる関西有数の規模を誇る花火イベントです。
そのため、当日は会場周辺を中心に非常に混雑し、早い時間帯から人出が急増します。
ここでは、各エリア・時間帯ごとの混雑傾向について詳しくご紹介します。
最寄り駅
花火大会の最寄り駅であるJR「大津駅」や京阪「びわ湖浜大津駅」も、花火開始前(18〜19時)と終了後(20時30分〜21時30分)にかけて大混雑します。
特にJR大津駅では、混雑緩和のため入場制限がかかる場合もあり、乗車までに30分〜1時間以上かかるケースもあります。
一方、京阪の「びわ湖浜大津駅」は混雑するものの、JRよりはややスムーズに利用できる傾向です。
観覧会場周辺
17時頃から人の流れが一気に増え、18時を過ぎるとメイン会場は大混雑となります。
場所取りのために、午後早め(14〜15時ごろ)から訪れる方も多く、湖岸沿いや芝生エリアの良い場所は16時にはほぼ埋まってしまうことも。
会場周辺の道路は人で溢れ、移動が困難になることも珍しくありません。
車での来場・周辺道路
会場周辺の有料駐車場は、早いところでは15時前に満車になることがあります。
16時以降は大規模な交通規制が始まり、湖岸道路や大津IC周辺では長時間の渋滞が発生します。
特に花火終了後の21時以降は、出庫する車が集中し、駐車場から出るだけでも1時間以上かかることもあります。
混雑を回避する方法
混雑を避けたい場合は、以下の対策が効果的です。
- 到着は15時ごろまでに済ませる
- 会場から少し離れた穴場スポットで観覧する
- 花火終了後の退場を21時30分以降にずらす
- 帰りの駅を「大津駅」ではなく「膳所駅」や「大津京駅」などに変更する
これらを組み合わせることで、混雑のピークを避け、より快適に観賞と移動ができるようになります。
全体として、びわ湖大花火大会の混雑は全国的に見てもトップクラスです。
特に帰りの時間帯は混雑が避けづらいため、事前にスケジュールや移動経路を計画し、余裕を持って行動することが大切です。
びわ湖花火のこれまでの歴史
びわ湖大花火大会は、滋賀県大津市のびわ湖畔で毎年8月に開催される、関西屈指の大規模花火イベントです。
その始まりは1975年(昭和50年)にまでさかのぼり、「びわ湖開発総合計画」の完成を記念してスタートしました。
以降、びわ湖の恵みに感謝しながら、地域の発展と観光の振興を願う目的で毎年開催されており、今では地元の夏を代表する風物詩として親しまれています。
びわ湖は、日本最大の面積を誇る湖であり、美しい自然と豊かな水資源を有する、関西のシンボル的存在です。
その湖上から打ち上げられる花火は、水面に映る光との一体感や、山々に反響する音響効果など、他では味わえないスケール感を生み出しています。
まさにびわ湖ならではの地形が、花火の迫力をより高める要素となっています。
この大会は、大津市をはじめとする自治体や商工会議所、観光団体、そして多くの地元企業や市民ボランティアの協力によって運営されています。
毎年異なるテーマに沿って構成される演出や、音楽と花火の融合など、視覚と聴覚の両面から楽しめる演出も大きな魅力です。
また、びわ湖大花火大会には観光促進の意味合いもあり、例年30万人前後の来場者が訪れます。
京都や大阪からもアクセスしやすいため、関西全域から多くの人々が集まり、地域経済への貢献も大きなものとなっています。
2020年以降はコロナ禍の影響で開催中止を余儀なくされましたが、その後の再開時には地元住民から大きな期待が寄せられました。
その復活は、「地域を元気にする花火」としての存在意義を改めて示すこととなりました。
びわ湖という特別なロケーションで展開される花火大会は、観客に感動と夏の思い出を届けるだけでなく、滋賀県の魅力を全国に発信する重要な文化イベントとして、今後も大きな役割を担っていくことでしょう。
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