東京ディズニーシーは、海をテーマにした世界でも珍しいテーマパークです。
実は世界に複数あるディズニーパークの中で、海をメインテーマに掲げているのは東京ディズニーシーだけ。
この記事では、なぜこの唯一のパークが日本にだけ存在するのか?
その誕生の背景や、理由を詳しく解説します。
東京ディズニーシーが開業するまでの道のり
東京ディズニーシーは、2001年9月4日にオープンしたディズニーパークです。
隣接する東京ディズニーランドとともに、東京ディズニーリゾートを構成しています。
このパークは「海」をテーマにしており、7つのテーマポートに分かれています。
それぞれのエリアでは、冒険や幻想、探検といった物語を軸に、さまざまなアトラクションやエンターテインメントを楽しむことができます。
ランド開園から18年後に実現した構想
1988年、東京ディズニーランドが5周年を迎えたタイミングで、新たなテーマパーク構想が動き始めました。
当初、オリエンタルランド社は、映画をテーマにしたパークを計画していました。
しかし、日本の風土や文化に合ったテーマとして、「海」を採用します。
その後、1996年4月にオリエンタルランド社とディズニー社の間で、東京ディズニーシーの開発契約が締結。
1997年11月に基本設計と事業計画が完成し、翌年10月には本格的な建設がスタートします。
そして2001年9月、13年に及ぶ構想期間を経て、東京ディズニーシーが正式に開業しました。
これは、東京ディズニーランドの開園から、18年後の出来事です。
世界6か所にあるディズニーパーク
現在、ディズニーパークは、世界で6か所に展開されています。
・アメリカのカリフォルニア
・アメリカのフロリダ
・日本の千葉
・中国の上海
・香港
・フランスのパリ
の6つです。
これらのパークの中にも、海に関連したアトラクションは存在します。
たとえばカリフォルニアの「パイレーツ・オブ・カリビアン」や、フロリダの「タイフーン・ラグーン」などです。
しかし、パーク全体が海をテーマとして構成されているのは、世界中で東京ディズニーシーだけです。
東京ディズニーシーが日本だけに存在する理由
東京ディズニーシーが、なぜ日本にしか存在しないのか?
その理由は大きく分けて3つあります。
「地理的・文化的背景」
「日本市場への戦略」
「ディズニーとの契約形態」
の3つの視点から見ていきましょう。
海に囲まれた島国という地理的条件
日本は四方を海に囲まれた島国であり、古くから海と深く関わってきた、歴史と文化を持っています。
海は人々の生活や神話、芸術などさまざまな面で重要な役割を果たしてきました。
また、日本では自然との共生を重んじる考えが根づいており、海をテーマにしたパークは文化的にも受け入れられやすいものです。
こうした背景が、東京ディズニーシーのコンセプトに強く影響したといわれています。
海は日本人にとって親しみのある存在
オリエンタルランド社は、日本人が海に対して親しみを感じるという、文化的特徴に着目しました。
そのうえで、海をテーマにしたパークであれば、ディズニーブランドの魅力と相性が良く、日本市場でも成功すると判断したのです。
さらに観光産業では、他と差別化できる独自性が求められています。
「世界で唯一の海をテーマにしたディズニーパーク」というコンセプトは、まさに日本に最適な戦略でした。
ウォルト・ディズニー社が直接運営していない
東京ディズニーシーは、ウォルト・ディズニー・カンパニーが直接運営していない、唯一のディズニーパークです。
運営主体はオリエンタルランド社であり、ディズニーからライセンスを受ける形で運営されています。
この契約により、ディズニーのブランドガイドラインを守りながらも、日本独自のテーマやアトラクションを導入することが可能になりました。
そのため、東京ディズニーシーは世界に1つしかない、海をメインテーマにしたパークとして誕生したのです。
東京ディズニーシーならではのアトラクション
東京ディズニーシーには、7つのテーマポートがあり、それぞれ異なる世界観を持ったアトラクションが展開されています。
ここでは、代表的なアトラクションを紹介します。
ソアリン:ファンタスティック・フライト
ハンググライダーに乗って、世界各地の名所を巡る空の旅が体験できます。
風や香り、映像が連動し、本当に空を飛んでいるような臨場感を味わえる、人気アトラクションです。
ヴェネツィアン・ゴンドラ
イタリアのヴェネツィアを再現した運河を、船頭が漕ぐゴンドラでゆったりと巡る体験型アトラクションです。
陽気な歌声やガイドの案内が、雰囲気をさらに盛り上げてくれます。
フォートレス・エクスプロレーション
ルネサンス期の要塞を舞台にした、探索型アトラクションです。
天文台や航海室、錬金術の部屋などを自由に回りながら、冒険気分を味わえます。
タワー・オブ・テラー
高級ホテルを舞台に、恐怖のエレベーター体験が味わえる、スリル満点のアトラクションです。
不気味なストーリー展開と突然の落下が、多くのゲストを驚かせます。
トイ・ストーリー・マニア!
おもちゃの世界に入り込み、3Dメガネを装着してシューティングゲームに挑戦する参加型アトラクションです。
得点を競う要素があり、子どもから大人まで楽しめます。
ビッグシティ・ヴィークル
20世紀初頭のニューヨークを再現した街を、クラシックカーに乗って巡るアトラクションです。
レトロな街並みを眺めながら、当時の雰囲気を感じられます。
アクアトピア
未来の海洋研究施設をイメージした、ライド型アトラクションです。
水上を自由に動き回る感覚と、予測できない動きがスリルを与えてくれます。
ニモ&フレンズ・シーライダー
映画『ファインディング・ニモ』や『ファインディング・ドリー』の世界を体験できるアトラクションです。
潜水艇に乗ってニモたちと、海中を冒険するストーリーが展開されます。
インディ・ジョーンズ・アドベンチャー
映画『インディ・ジョーンズ』をモチーフにした、スリリングな探検型ライドです。
トロッコに乗って古代遺跡を駆け抜け、迫力ある演出を体験できます。
レイジングスピリッツ
古代文明の遺跡をテーマにした、ジェットコースターです。
360度回転するループと急旋回が魅力で、スリルを求める人に人気があります。
ジャスミンのフライングカーペット
映画『アラジン』の世界観をもとにした、ライド型アトラクションです。
空飛ぶじゅうたんを操作しながら、アグラバーの空を自由に飛び回れます。
シンドバッド・ストーリーブック・ヴォヤッジ
冒険家シンドバッドと子トラのチャンドゥの旅を、船に乗ってめぐる物語型アトラクションです。
アラン・メンケンの音楽が流れ、温かみのある世界観を楽しめます。
マジックランプシアター
ジーニーとマジシャンによる、ショー型アトラクションです。
3D映像と実写パフォーマンスを組み合わせた演出で、笑いと驚きを届けてくれます。
アバブ・ザ・シー
映画『リトル・マーメイド』の世界を再現した、アトラクションです。
アリエルたちが歌とダンスで、ゲストを楽しませてくれます。
フランダーのフライングフィッシュコースター
フランダーが作った飛び魚型コースターで、海の入り江をスピード感たっぷりに駆け抜けます。
小型ながら爽快感があり、子どもにも人気です。
マーメイドラグーンシアター
水中の劇場をイメージした、ショー型アトラクションです。
アリエルや海の仲間たちが、歌とダンスで幻想的な世界を演出します。
センター・オブ・ジ・アース
ジュール・ヴェルヌの小説『地底旅行』をもとにした、冒険ライドです。
火山内部を探索しながら、地底世界の謎とスリルを体感できます。
20,000リーグス・アンダー・ザ・シー
同じく、ジュール・ヴェルヌの『海底二万マイル』を題材にしたアトラクションです。
小型潜水艇に乗って海底の世界を探索し、神秘的な生物や遺跡に出会えます。
まとめ
東京ディズニーシーが日本にしか存在しない理由を振り返ると、3つの要因が浮かび上がります。
1つ目は、日本が海に囲まれた島国であり、海に対する文化的な親和性が高いこと。
2つ目は、海をテーマにしたパークが日本人に受け入れられやすく、他国との差別化にもつながること。
3つ目は、ウォルト・ディズニー・カンパニーとの契約形態により、日本独自の運営が可能になったことです。
これらの条件が重なり合った結果、世界で唯一「海」をテーマにしたディズニーパーク、東京ディズニーシーが誕生しました。
文化・地理・ビジネスが見事に融合したこのパークは、日本だけが持つ特別なディズニーの形といえるでしょう。

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